2020年3月末から
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言で、スタジオをクローズしていた際、
オンラインレッスンとして始めたのが おうち de TANGO です
< おうち de TANGO とは・・・>
3曲分 ミュージカリティ実践 、
ボレオやラピスなどのテクニックに加え、音の取り方、動き方のバリエーションを練習します。
単なる エクササイズではなく「ひとりで踊るタンゴ」と思って練習して頂きたいと
考えています。
ダイジェスト版ですが、ご自宅での練習、ストレス解消、気分転換に最適だと思います。
もちろん続けることで「タンゴ力」は かなり身に付きます!
隙間時間に1曲だけなら 6〜8分で十分! ぜひやってみて下さい。
動画 おうち de TANGO Vol.03
1曲目 Oblivion (A,Piazzolla)
2曲目 Paciencia(F,Canaro)
3曲目 Santa Maria (Gotan,P)
なるほど 黒いパンツだと動きがわかりにくいのですね。。
その後 反省して 白パンか色パンしか履かなくなりました。
> 1曲目 Oblivion
オブリビオンが好きだ というお声があったので それにお応えする形で
これを選びました。
思えば この時に「タンギズム」の具体的な構想が 頭の中に浮かんだのかもしれません・・
これほど美しい曲だと 本当に心が洗われるようですね。
スローな動きほど難しいものです。
筋力をかなり使います。
私は エクササイズで「重心を真ん中に」とか「開いた足のちょうど真ん中」とか、なにしろ「センター探し」という要素をかなり取り入れます。
センター探しの微妙なコントロールの訓練は絶対にするべきだと思っているんですね。
この訓練が出来てない人は どの曲もすべて「同じ重心の量」をのせてしまいます。
いつもいつも同じになってしまう のですね。
意図して 重心の移動の量を操ることが出来なければ、強弱や緩急をつけた音楽性などぜったい出せないので
リードであれ フォローであれ まずはそれを意識してチャレンジすることが必要だと思います。
ここでは、前や 後ろに「出すだけ」というコントロールをしたあと
「真ん中」へコントロールさせてゆきますが、その際、骨盤がまわらないように という注意点も出てきていますね。
これ大事です。
本当に重心が真ん中 という状態を一発でコントロール出来るようになっていると
体をしぼった時 骨盤がまわることはないはずなんです。
逆に言えば、骨盤がまわってしまう人は、重心の乗せる量が右足と左足でバラ付きがある、
あるいは毎回違う そんなところを点検する必要があるのかもしれませんよ。
> 2曲目 Paciencia
また H 型です。
まさに この時の 我々の状況にジャストな曲のタイトルですな。
「Paciencia」パシエンシア とは 「忍耐」を意味します。
動画の中でも話しているように「タップ」は タップダンスの「タップ」ですね。
日頃から 練習の中で「足首を使いましょう」は すごく出てくる言葉ですよね。
これももう基礎練習として 外せない1つです。足の位置を軽く固定させ アキレス腱の伸び縮みによって、軽やかなタップが出来るようになること、それくらい 足首の力が抜けること。
この条件は早い段階から整えないと 特に「ジェバーダ」というステップで困ることになります。
このような基本的なことを押さえないまま アクションの大きめなステップばっかり先にやろうとするのは、本当に本当に超ダメで ものすごく嫌われますから注意してください。
足首のかたい人のジェバーダで 足の甲の骨が折れるかと思った!! って言う話 いっぱいありますから。マジで。
あ、話が「ダメなジェバーダ」で白熱しそうですが、
こんなパシエンシアの曲がもつ「軽さ」に助けられて、足首をタタっと 柔らかく使えるようになるといいですね。
> 3曲目 Santa Maria
ゴタン・プロジェクトの曲です。
キックは タンゴのステップとしては「パターダ」という、相手が両足を開いた その中間に向かってキックする動作があり、そんな動作を「パターダをする」と言います。男女どちらもありえます。
例えば、女性がヒーロをしている 前 → 横 → 後ろ → 横 という移動の最中、どのタイミングでも中間の時を狙ってパターダが可能です。
男性が自分で中間バランスに開いた 左右の足の間へ リードによって 女性にキックさせる こともあります。
自分で自分に向かってキックさせるなんて 怖いようですが、怖がって離れたりするとむしろ危ないので、適切な距離感やあとは、エネルギー問題が解決されてることが 前提条件として必要ですね。
エネルギー問題とは すなわち 手やパワーで直接的なリードフォローをしない ということです。
2人の強弱や重さ、圧 の調和がとれていて 余分な力を必要としていない リードフォローがされていると
このようなパターダなどのステップもナチュラルに入ります。
パワーリードだということが外から見てバレてしまうのは、そのパターダなり 何か特別なステップを特別にしてしまうからなんですね。
せーーのっ パターダーー!! みたいな・・・( ̄□ ̄;)
で、まあ このエクササイズでは キックする股関節の力を抜くこと、
軸足が安定して立っていられることの 良い訓練になるかと思います。
“ジョーズ君”
“jnk先生”