ミロンガのピスタをまわる 10のポイント 〜前編〜

はじめまして。いつも楽しみに読んでいます。

わたしは タンゴを始めてもうすぐ1年の男性です。

ミロンガへ行ってみるのですが、踊ってる時に すぐに人とぶつかってしまったり、
部屋の中心へ入ってしまったり、

先日はついに 注意されてしまい とても落ち込みました。

まだまだ テクニックが足りていないからだと思うのですが、

そもそも基本的なところを何もわかっておらず 「なんとなくまわる」という

曖昧で漠然とした感覚でやっていることが ダメだなー  と思っています。

でも、どうしたらよいかわかりません。

何か 良いアドバイスがあれば 教えて頂けると嬉しいです。

よろしくお願いします。

某県某市 T男さん 40代

“jnk先生”

T男さん はじめまして!
よろしくお願いします
怒られちゃったら落ち込みますよねー。わかりますよ。

“ジョーズ君”

“jnk先生”

はい。今日はピスタを上手にまわる10のポイント というお話をしますね。

 

そもそもピスタって 何でしょう?

ピスタ は 滑走路  トラック を意味します。

あるいは、ロンダ という言い方をされる人も多いですが、

ロンダ は 丸、ラウンド  ですね。

いずれも 人によって形成される輪 を指してる言葉です。

その ピスタ、あるいは ロンダは 部屋の左回りである というのが
ミロンガの大切な交通ルールになります。

ほんの30年くらい前、まだ日本でようやくタンゴが広まり始めたような頃は
正確な情報も入りづらかったですから、
左回りなんて ちゃんとされてなかったようです。

ぶつかり合ってしまったりね。

ブエノスアイレスは日本から真反対にあるほど遠い国ですから、
その国の文化を正しく仕入れて伝達してゆくって、
それはそれは大変ですよね。

でも、インターネットの普及によって、情報の入手があまりにも簡単に大変化しました!

むしろ、間違った情報をそのままにしておくわけにはいかなくなり、
世界中のミロンガで共通したルールに正し、あらためて学ぶ意識が浸透していったのですね。

なので、今や「ピスタは左回り」という交通ルールはもとより
基本的なルールやマナーは世界中のミロンガでの共通概念になっているんですねー。

 

さてさて、このお話も 動画の中でお話しています。
ここから先 読むのが面倒だよ という場合は 動画でご覧くださいね♩

20分くらいの動画です。

私の普段の話し方は 割とスローなので、急ぐ方はYouTube画面、右下から再生速度を変更することが出来ますよ。

 



 

 

マイスペースの範囲はどこ?

1つ目のポイントは「自分の前がマイスペース」ということです。

自分の前で踊るパレハ(ペア)との間が、自分が踊るために使える範囲です。

タンゴでは 後ろを振り返る動きもあるので、後ろを向いた時に

あとに続くパレハとの距離が十分にあることを目視できるなら、もう少し前後にスペースはとれるかもしれませんが、基本的には 前の人との間だけ と思っておいた方がいいでしょう。

このスペースを使って、流れを止めないようにします。

停滞ステップと進行ステップの使い分け

タンゴの動きには、その場に居続けるものがあります。

オーチョのコンビネーションや、ヒーロ、ジェバーダやサカーダも組み合わせ次第で、その場にいられますし、シンプルにリズムをとり続けたり、止まりつつもメロディーをとり続けたり・・・ですね。

それと、進むためのステップもあります。
最初に習うサリダやカミナータなど、前へ進んでゆくステップですね。

その場にいられる動きと
進む動き

これを組み合わせながら、前のパレハが進んだら 進む。
前のパレハが止まれば 止まる  としながら

うまく距離感をはかり続けられるといいですね。

でも、なかなか進めずに ずっと前を向いてそこに居るのは 辛いかもしれませんよね。

そのためのポイントが次の3つ目です。

 

体の向きを変える

ピスタの進行方向に対し、まるで日頃 道を歩くのと同じように前を向き続けたままでいると
なかなか進めないことが 辛くなります。

前のパレハに対して、横を向いたり、後ろを向くことがあってもOKなのです。

部屋の外へ向かって 放射状に動く意識なども加わると、マイスペースはもう少し広げられるかもしれません。
混雑具合にもよりますけどね。

タンゴは歩幅の大小コントロール、
速度のコントロール

これを伝え合うことは大変重要です。受け取る女性も責任重大です。

つい歩幅が大きくなってしまうのは、すなわち速度のコントロールが出来ず、早くなってしまうからかもしれません。

これはミロンガにおいて困ったことです。
ぜひ練習して 正確な歩幅と速度を身につけましょう。

それと、男性が向きを変えるとき、男性の着地点ではなく、女性の着地点が変わることによって方向転換されることがたくさんあります

ですから、スムーズにピスタの流れにのるには、女性が正しい場所に着地できることは、とても大事なことですね。

部屋の角を使う

 

体の向きを変えながら、停滞する動きと進む動きを使えるようになってくると、部屋の角まで通ることが出来るようになってきます。

海外のミロンガでは、すごーく広い会場でミロンガがされることも多くありますが、その場合ピスタは2車線・3車線と 輪の重なりが増えてゆきます。

このとき、一番外側のピスタを踊ってる人たちが、部屋の角を丸くカーブでとると、2車線目の人が輪の内側へ押されてしまうことがあるかもしれません。

それは3車線目の人たちにも影響します。

ですから、日頃から 部屋の角を丸くとらずに、しっかり角も使えるようにしておく意識と練習が必要です。

角が使えるようになると 何かと便利ですよ。

人とぶつかるリスクがもっとも少ないのが角ですから、ガンチョとかボレオとか 角なら遠慮なく出来る みたいな動きもあるかもしれませんしね。

 

追い越し禁止

ピスタの流れは 基本的には追い越し禁止です。

ものすごーく 混み合ってギュウギュウだと、1レーンに2組ずつ流れることなんかもあり、こうなると追い越すとかなんとか言ってられなくて、とにかく隙間を踊る なんてこともありますけどね(笑)

部屋全体のバランスから見て、自分ばかり広くマイスペースをとった状態が、すなわち自分が渋滞の先頭になった状態です。これはすごくヒンシュクを買います。

すぐ言われますからね、「あの人の後ろだとぜんぜん進まない」なんてね。

マイスペースを埋める という全員の意識があるからこそ、ピスタというのは流れるのです。

では、自分の前の人がまさに 渋滞先頭の人だった場合、
つまり 自分は渋滞の2番手ですよね。

これは よく気をつけて抜かす というチョイスも必要かもしれませんね。
後ろの人たちのためにも ね。

では、すごく空いてる状態で、前の人がぜんぜん進まない場合。
後ろにも十分にスペースがあるようなら、むしろ抜くより、逆流してやり過ごした方がいい場合もあります。

そもそも追い越す ということが NG行為であることに違いはないので、後ろのパレハに迷惑がかからない程度に

行きつ 戻りつ・・・ ゴー エンド バック  でやり過ごす ってことですかね。

いや、くれぐれも渋滞の先頭にならないように。

 

“jnk先生”

はい。ピスタをまわるポイント、まずは前編として5つ出しました〜!また後編も見てくださいね〜♩

 

 

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