Q & A 上手になりません

“ジョーズ君”

せんせーい。 極めてダイレクトな質問が届いてます!
こんにちは ジョーズ君。なんと!ダイレクトな質問とは?!どんなのですか?

jnk先生

“ジョーズ君”

東京都 タンゴ歴2年。 ハンドルネームBahia Blancaさん。
うむ。粋なハンドルネームがとても2年半とは思えませんな

“jnk先生”

“ジョーズ君”

同感です。ダイレクトなご質問の内容は「上手になりません。どうしたらいいですか?」というものです。
なるほど。ど直球ですね。質問のタイトルがど直球なところから見ても真っ直ぐにタンゴに取り組む姿が想像できる方ですね

“jnk先生”

“ジョーズ君”

さすがに先生もこの質問には困るのではないですか?

“jnk先生”

確かに、悩ましい質問ですよね。でも上手になりたい切実な気持ちが本当に直球で伝わりますから、私なりの考えをお送りしますね

“ジョーズ君”

では、お願いしまーす
ちょっと長くなりましたけど。どうぞ!

“jnk先生”


 

東京都:タンゴ歴2年  女性  Bahia Blanca(バイア・ブランカ)さん

先生こんにちは。
タンゴジョーズ&TangoDiaryが楽しみで仕方ないタンゴ歴2年女性です。

56日レッスンに通ってますが、上手くなりません。
同じ時期に始めた友達はバリバリ踊れてミロンガの華です。

しかし私はというとレッスン課題のパソができなくて泣きながら帰る事もしばしば。

先生や他の生徒さんに「コイツ全然うまくならねぇな」って思われてるんじゃないかと思うと、
レッスン行くのをためらいます。(行ってるけど)

負のスパイラルから抜け出す方法を教えて下さい。

 

 

Bahia Blanca(バイア・ブランカ)さん  こんにちは!
いつも読んで下さっててありがとうございます♩

とても嬉しく、励みになります。

バイア・ブランカさんが どんなにタンゴが好きで、上手になりたくて
もどかしさを感じているか、よくわかります。

早く早くもっとバリバリ踊れるようになりたいって思ってしまいますよね!
それなのに、今日もうまくいかなかったー と落ち込んで帰る日もある・・・

私なりに思うアドバイスを3つの視点からお答えさせていただきますね。

 実は多くの人が同じ気持ちでいる?

私は長く教室をしてきて、たくさんの生徒さんと関わってきましたが

バイア・ブランカさんと同じように「前回のレッスンのあと、あまりにも出来なくてすごく落ち込みました」と 生徒さんから聞くことがたくさんあります。

その方やバイア・ブランカさんのように私に話してくださる方は ごく稀で、実はものすごく多くの方が同様の挫折感を持って タンゴをやめてしまっているのではないかと悲しく思っています。


バイア・ブランカさんも2年やっている中で「あれ?あの人見かけなくなっちゃったな・・」と感じられることはありませんか?

社交ダンスやサルサに比べて、アルゼンチンタンゴはずっとずっと人口が少ないです。

それは やはり 単純な言い方をすれば「難しいから」

あるいは「難しく思えたから」かもしれないな と思うのです。

アルゼンチンタンゴは とっても自由なダンスで「これが正解」というものが見えづらいダンスです。
そして「自由」ほど難しいものはない と感じてしまう人はやはり多いように感じます。

大きな壁を乗り越えて長く続けてる人は、どこかの時点で苦しみだったはずの「自由」が喜びの「自由」に変わったのかもしれないのと、「自由だから難しい」ということこそが、ハマる人にとってはたまらない魅力でもあるのかもしれません。

 

すぐに手が届きそうで届かない、難解だからこそ追い求める、ゴールが見えない、
これこそが大人のダンスとして やみつきになる所以でしょうか?

手が届かない苦しさに耐えられずやめてしまう方も多くいる中、続けて頑張って下さってるバイア・ブランカさんにはまずは感謝の気持ちばかりです。

苦しみを感じながらも、タンゴにどれほどの魅力を感じ、惹かれているからこそ続けている、しかも毎日のように!これは凄いことです。

そしてバイア・ブランカさん自身も 実は苦しみそのものを楽しんでいるのかもしれませんよ。

「いいえ! まさか苦しみを楽しむなんて、そんなわけはありません」と言うことであれば

ぜひ「難解だからこそ私はチャレンジしているんだ!」とハイレベルな自分を褒めてあげて欲しいと思います。

私から見ると、Bahia Blanca(バイア・ブランカ) という、かのカルロス・ディサルリというタンゴを代表する音楽家の出身地であり、
代表曲であり、甘美で哀愁溢れる名曲の名をハンドルネームにされるくらいの方ですから。


そのように思えてなりません。

 

 絶対的幸福認識と相対的幸福認識

 

絶対的幸福認識 相対的幸福認識という言葉があります。

「今日は仕事が早く終わってタンゴを踊れて嬉しい!」

「今日はうまくヒーロで音楽に乗れなくて悔しい・・」

これは 自分を中心にして生じている感情で「絶対的幸福認識」です。

それに対し

「今日A子さんは残業で来れなかったけど、私はタンゴに来れてよかった!」

「先週やった時よりヒーロがうまく出来なくて悔しい・・・」

これは 他人や過去の自分と比較して生じている感情で「相対的幸福認識」です。

幸福も不幸も 自分を中心にした感情であれば ポジティブでいられ、
他人や過去の自分との比較をしているとネガティブになってしまいます。

なので、人は相対的幸福認識の中にいる間は 負のスパイラルからは抜け出せないのです。

しあわせ の大切な条件の1つは 絶対的幸福認識にあると思います。

月並みな言葉になってしまいますが、
人は人。

自分は自分です。

タンゴほど個人差の大きい踊りは世界の様々な舞踊の中でも稀でしょう。

こんなにタンゴが大好きなバイア・ブランカさんにはぜひ人と比較せず
自分のペースで、タンゴを踊っている時間の幸福感を蓄積させてほしいな と思います。

ただ、

過去の自分と比較することも相対的幸福認識である と言われますが
タンゴを始めたばかりの頃からはきっと比べ物にならないほど

たくさんの知識とテクニックを得て、ずっと上手になっているはずで、

それをしたのは、まぎれもないご自身です。

先生でも友達でもないのですものね! 素晴らしいことです!

 

 資質・環境・努力

私が タンゴを始めたばかりの頃、長い舞台経験を積んだバレエダンサーの大先輩に泣き言を言ったことがありました。

今のバイア・ブランカさんとまったく同じです。

「いくらやっても 上手にならない・・私には無理かも」 確かそんなことを言ったと思いますが、

その時、その先輩が私にしてくれたアドバイスはこうでした。

「資質と環境と努力。この3つが揃うなら 確実に上手になってゆくから大丈夫。

資質というのは 才能とか そーいうことではなくて、今 君は元気に動ける体があり足があり、音楽を聴ける耳もある、欠くものなく踊れる条件が揃っているね。

環境は 君には的確なアドバイスをくれる先生も先輩もいて、練習できるスタジオがある。
スタジオまで通うのに2時間かかる なんて不便もない。完璧な環境だ。

そして君は僕が知る限り ものすごく努力をしている。

つまり条件の3つがすべて揃っている。だから心配するなんて意味がないよ。
楽しんで踊っていれば いずれ上手になる。

ただし 満足する日は来ないかもしれないけど」

私はずっーーーーっと この時のお話を大事に大事に抱えて今まで踊ってきました。
そして予言通り まだ満足していません。
上手になったとは 今もなお思えないし、満足ではないけれど、

でも 日々タンゴを楽しめる自分に満足し、このタンゴ生活は満ち足りています。

バイア・ブランカさんも、私と同じ。

3つをすべて持っています。

週に56回、落ち込んでも悔しくても練習に行くガッツもある!

落ち込みそうになった時、自分に 資質も環境も努力もすべて揃っていること、

毎日のように踊れるほど丈夫で健康な体と 教えてくれる先生や、一緒に練習してくれるお友達に感謝をし努力をしている自分をめいいっぱい褒めてあげて下さいね。

応援しています!!

 

 全国のBahia Blancaさんへ

私からのバイア・ブランカさんへのお答えは以上です。
ご質問へのお答えというよりは 熱いエールになってしまいました。

最後に、
今回 質問を下さったバイア・ブランカさんを 羨ましく思って読まれた方が
たくさんたーくさんいるだろうと推測します。

東京にいて、週に5回も6回もレッスンを受けることが出来る。

教えてくれる先生がいる。
友達がいる。
東京以外の地域では、それらの条件が揃わないことの方が多いだろうと思われます。
そして、これを読まれた皆さんは がっかりしてしまうかもしれません。
 私には  資質・環境・努力  この2番目の「環境」がどーにもならない! って。
そうなんです。
確かに この3つの中で 難しいのは「環境」なんです。
私も その昔 その点に気づいた時、  自分の恵まれた境遇にものすごーく感謝しました。

尊敬できる先生がいて、
いつだって練習させてもらえるスタジオがある というのは当たり前ではないのだ、と。

確かに、それがない環境にある方にとって大きなハンディだと思われるでしょう。

ただ・・・
例をあげたしたら キリがないのですが、

以前、私の生徒さんで 弱視 の方がいました。
彼女も すごく情熱的にタンゴを大好きで「上手になりたい」と強く願っていましたが

たびたび「自分にはその資質が欠けている」ということを気に病んでいました。
ただ、彼女は 本当にタンゴが好きだったのです。
確かに 弱視であるというのは 混雑したミロンガでも恐怖を感じるかもしれませんし、
何かと練習で大変な面はあったでしょうが、

その代わり 3番目の努力 を 人5倍くらいされました。

そして 長く続けました。
いずれ 情熱と 練習量と 経験によって 欠いていると本人が感じていた資質 をクリアし
とても上手に踊れるようになりました。
以前、アルゼンチンの友人 ハビエルさんに
「タンゴが上手になる秘訣を教えて」と尋ねたことがあります。
彼は
「続けること・タンゴを好きであること」と答えました。
なので、東京以外の方や、環境がままならない方も どうか諦めず
「続けること・タンゴを好きであり続けること」をして下さい。
そうして
2番目にあげた 絶対的幸福認識 を持っていてください。
今は タンゴを習いに行けないけど、
今日 動画を見た、音楽を聞いた、純子せんせいのブログを読んだ、タンゴに触れた!
このサイトは そんなあなたのためにありたいと思って応援しています!

“jnk先生”

上手 って 自分基準でいいんだよ!!タンゴが大好きでしっかり練習するあなたは「上手」です!
ぼくは粛々と練習しよーっと

“ジョーズ君”

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