ミロンガのピスタをまわる 10のポイント 〜後編〜

“jnk先生”

前回はミロンガをまわるポイント5つをお話しました
今日はその続きなんですね〜。

“ジョーズ君”

“jnk先生”

はい。そうです!ピスタをじょうずにまわるポイント後編6つ目からお話をしますね。

 

前回 ミロンガのピスタをまわる10のポイント では

  1. マイスペースの範囲はどこ?
  2. 停滞ステップと進行ステップの使い分け
  3. 体の向きを変える
  4. 部屋の角を使う
  5. 追い越し禁止

というお話をしました^^

まだ見ていない方は、ぜひ先にそちらをご覧くださいね。
動画もありますよ!

ミロンガのピスタをまわる 10のポイント 〜前編〜

 

 

では、今回は続きの ポイント6から お話してゆきますね。
1〜5までは実践的な動きのポイントを中心としたお話だったのですが、続編ではスムーズにピスタが流れ、良いミロンガを作ってゆく為の 在り方 について挙げています。

 

続編の動画はこちら ↓ です。^^



 

この目次・・デフォルトでナンバリングされるので  1  で  6  とか
ややこしくてすみません(笑)

 

 (6) ピスタを横切らない

6つ目のポイントは「ピスタを横切らない」ということです。

横断してはいけませんよ ということですね。

部屋を横切るという意識ではないけれど、人の前を通ってゆく人は意外とたくさんいるものです。

ピスタの流れに対し、パレハがすでに組んだ状態でいる場合、その人たちの前を通る という意識そのものをなくしておきたいな、と思います。

タンゴではなく日常においても、人の前を横切る時には、一言「前を失礼します」とお声かけしたり、後ろを通るというマナーがありますよね?

それと同様の意識でありたいと思うのですが、ミロンガとなると自分のことしか考えられず、周りが見えなくなってしまい、うっかりしてしまうのかもしれません。

例としては、自分が踊り始める時、人がたくさんいる場所からでなく、スペースが十分にある場所を確保するために、踊ってるパレハの前を さささっと抜けようとする時。

踊ってるパレハの前を急に人が横切れば危険ですし、そのケースによっては不愉快な気持ちにさせてしまうことがあるかもしれません。

ピスタの形成というのは 一気に同時に形成されるわけではありません

タンダの1曲目が流れ、それぞれのタイミングで カベセオによって徐々にパレハが成立してゆきます。

曲の中盤くらいになる頃、やっとピスタが確立するわけです。

会場の椅子の配置により、ピスタのラインに沿ってほぼ360度に 椅子が配置されているなら、ピスタの形成も均等に作られてゆくかもしれません。

ですが、会場の1辺か2辺 ( L字型とか)に椅子が並んでいた場合、部屋の片側に踊り始める人が集中し、片側がガラ空きになる状態がほんの少しの間続くかもしれませんね。

そう言う時、その空いたスペースへ 移動 をしたくなり、人の前を横切ることをしてしまうのでしょう。

何かこう・・カベセオも成立したなら一刻も早く踊り始めなければ! みたいな気がしてしまうのかもしれませんが、ここは 一呼吸おいて、流れをよく見て、スマートに女性をエスコートして欲しいものです。

まして・・・
女性が男性に「ほら あっちが空いてるわよ!」と手を引っ張って横切る ということは、ないようでありたいですね。(T∇T )
女性は流れを感じてはいても(あっちが空いてるとか 混んでるとか)男性の意向に注意を払い、落ち着いてお相手のペースに合わせられるのが良いかと思います。

人の前を横切る もう1つのケースは
ドリンクを取りに行ったり、部屋の反対側などへ席の移動をしようとして ひとりで歩く女性 です。

女性はリードをして自分で動くという感覚がないので、踊っている男性の動きを掴めない人が多く、それなのに?それだから? かなり接近した位置を横切ろうとする方が割といます。

トラブルになりやすいのが、前を横切るのではなく、すぐ後ろを通る女性です。

これはむしろ日常マナーの「人の前を通るのは失礼」という意識があるからこそのトリックかもしれませんが

踊っている男性は後退をすることもあるのです。多いです。

それを ギリギリの後ろをすり抜けようとして ぶつかる女性を見かけます。やはり自分のことだけにならず、周りの様子をよく見て ピスタのそばを通る時は 気をつけましょうね。

 

 (7) ピスタに ” 素 ” でいない

6番目の「横切らない」というポイントとも 重なるところもありますが、
横切ってる瞬間というのは 踊ってるわけではなく「歩いてる」 のですね。

ただ「歩いてる」

ピスタの中というのは 踊ってる人だけがいるはずで「素」の人は基本的にはいないはずなのです。

1組のパレハ(ペア)が そのタンダを踊り終わり、コルティーナというペアチェンジを促す音楽が会場に流れている間は、素で歩いてる人たちが入り乱れます。これはOKです。
コルティーナの時間は基本的には 「踊ってる人」がいないのです。

同じフロアの中を

踊るための音楽がかかってる時間(タンダ)=踊ってる人だけ

踊らないための音楽がかかってる時間(コルティーナ)=次への準備・インターバル

というわけです。

ですので、踊る人たちのための音楽、DJ が選んだタンダが始まったら、素でピスタの中をトコトコ歩くようなことはせず、スマートに端を通って移動を完了させるか、スムーズに流れに乗って踊り始めるか、どちらかであって下さい。

様々な考え方の方がいて当然なので、
わざわざ混み合った位置から踊ろうとしないで、空いた場所へ移動したっていいじゃないか という方もいるかもしれませんし、
ひょっとしたら、教室によっては
「空いた場所へ移動して踊りましょう」 と教えられてるところもあるかもしれない、と思います。

ですので、この「空いた場所へ移動」のケースは あくまでも 私の感覚です。

私の個人的な感覚としては、男性と一緒に手を繋いで素の状態でトコトコとピスタの中を歩く というのは
なんだかもぞもぞする恥ずかしさ を感じます。

 (8) おしゃべりをしない

8つ目のポイントは おしゃべりをしない としましたが、

・いわゆる 本当の「おしゃべり」だけでなく

 ・口でリードしないこと

 ・教えないこと

 ・独り言

それらを含めた「おしゃべり」です。

素の人がおらず、踊ってる人たちで流れがつくらているピスタの中というのは、極めて集中力が高く、いわば静寂の世界です。

実際のところ大音量でタンゴ音楽が流れてはいますが、踊る人々の意識は閉鎖され研ぎ澄まされた意識の中で今一緒に踊っている相手の呼吸を感じています。

あなたと 私と 音楽だけ という三位一体です。

すぐ隣で踊るパレハも、後ろに続くパレハも、全員が同じ曲を踊り一体となっているにも関わらず、それぞれのパレハは完全に分離された静寂なのです。

私はこの分離と一体 という不思議な感覚にものすごく魅力を感じます!

ピスタが流れる  というのは 単にいくつかのステップが出来る というだけでは不十分なのです。
厳しいようですが、その会場が同じ曲を共有しているのですから、それぞれのパレハが その音楽性を感じたダンスをしていれば、ピスタは流れるはずなのです。

音に関係なく技のお披露目や  サリダを動いてる 人がピスタの中に1/3 入っていれば、おそらく流れは悪いでしょう。

その音楽に対しての捉え方、音楽性の在り方は当然それぞれが違っていても、それでも同じ曲を踊ってる。

これこそがピスタの流れ という点でもっとも大事なことかもしれません。

さて、まわりの席に座るギャラリーは、そのミロンガを楽しみ、前のタンダの余韻に浸り、ワインを飲み、久しぶりに会うタンゴ仲間との会話が盛り上がります。

喧騒です。

ミロンガは この静寂と喧騒のコントラストがはっきりするほど美しい と私は思っています。

これは オーガナイザーではなく、集まった人々によって作られるものです。

ぜひ それぞれがマナーを守り 大人の振る舞いで 素敵なミロンガを作ってください。

 

そして、ひとり言 とは

「あれ?」  とか 「え?」 とか 「あぁぁ」 とか  。

小さなことですが、癖になっていて気付いていない人は意外といます。
一緒に踊っている人は 自分が何か悪いことでもしたのだろうか? と気になってしまうかもしれませんね。

でも この小さなひとり言が癖になっている人は 私の知る限り「自分に対してのひとり言」がつい出てしまっているようです。

自分が間違えて「あれ?」とか「あぁぁ」とか 出てしまうのですね。

でも、これって・・・相手のことを感じておらず 自分だけで踊っているのかも???

だとしたら・・まずいですよね (;゚∇゚)  気をつけましょう!

そして「教える」というおしゃべりもNGです。
キラワレ率ナンバーワン(T∇T ) と言っても過言ではないです。

タンゴは口でリードをするものでは、もちろんありませんし、言葉のない会話を楽しむことが素晴らしいのです。

自分もミロンガをつくっている一員である という意識を高めてください。

 (9) 空間・距離間の感覚

混み合うミロンガでは 周りの人とぶつかってしまうことは、仕方がありません。
その際も カベセオ で遺恨を残さないよう、スマートに謝罪の気持ちを伝えましょう。

踊っている時でなくても、混雑した会場の周りを歩いていても、注意を払わないとぶつかってしまったり、物を倒してしまうこともあるかもしれません。

ポイント6 の中で 男性の後ろをすり抜けようとする女性は危ないですよ というお話を書きましたが、やはりミロンガの中では誰もが 周りの動きにも注意を払い、適切な距離感をとれるようでありたいものです。

例えば、いろいろな教室で ピスタに沿ってカミナータをしましょう  とか アドルノ入れながら歩きましょう とか そのようなエクササイズをする機会はあるかと思います。

そのような時も、前の人との適切な距離感の掴み方 を意識してみてください。

部屋の中を 大勢で左回りに歩いていると、だいたいは 部屋の中央に徐々に寄ってきてしまうものなんですね。

これは 部屋の角のカーブをとる時に、インコースを歩こうとしてしまう人が多いからです。
これを続けてゆくと、前の人との距離はどんどん縮まってゆき、やがて自分のスペースはなくなります。

このように、前の人との距離が詰まってしまったら どうするか?

自分の前を歩く人の 右の肩に向かって歩くように意識することで、徐々に距離は開いてゆきます。
わざわざゆっくり速度を落としたり、下がったりする必要はないわけです。

逆に、前の人と 距離が開きすぎてしまった。
つまり自分が渋滞の先頭になり始めてしまった場合。

前の人の左の肩へ向かって歩けば、距離は縮まってゆきます。
テンポを変えて パタパタっと小走りに詰めたりしなくてもいいわけです。

部屋の大きさと、全体の人数からバランスをみて、適切な距離感をとれるようになると、ますますいいですね。

アルゼンチンタンゴでは 周りとの適切な距離感を感じることが出来るようになること。
距離感をコントロール出来るようになること、というのも大切なポイントの1つかな と思っています。

日頃からのその意識が きっとミロンガでのスマートな動きに繋がってくるはずです。

 

 (10) これら1〜9を身につける!

さて、
最後のポイントは これらを身につける ということです。

今や、世界中どこへ行っても ピスタの流れにきちんと乗れないのは 本当にマズイです!
女性にとっても 関係のない話ではなく、1〜9のお話は知っておきたいタンゴの基礎知識です。

最近の教室で 左回りで踊る  ということを教えてくれない教室は少なくなったかとは思いますが、自分で意識して練習しなければ 自然と勝手にピスタの流れに乗れるようにはなりません。

なんとなく  でやってる人は だいたい見ていると、

 よくぶつかる(下がるからです)
 後ろの人から注意を受ける(インコースを急に入ってきたりする)
 自分と踊る女性はよく踏まれてる(いい加減にしてください)

こんな方が多いです。

では、いつ どうやって練習したらいいのか?

おすすめなのは ミロンガの開始時に行くことです。

開店直後のミロンガは 必ず空いています。
ぶつかる心配のない 空いてる時ほど、意識的に1〜9のポイントを実践してみて下さい。

間違っても 空いてるからと言って、イエ〜イと縦横無尽に適当に行ったり来たりしないように。( ̄ー ̄;

前の人との間、マイスペースを感じて(ポイント1)
進む動きと止まる動きを織り交ぜ(ポイント2)
体の向きを変えてみたり(ポイント3)
部屋の角までしっかり使い(ポイント4)
追い越しをせず(ポイント5)

まずはここまでを意識して踊ってみましょう。

そして少し人が混み始めたら
空いてる場所へ移動しなければ踊れない ということがないように
適切に距離感や呼吸をみて、流れに乗れるようであってくださいね。

 

とは言え、スマートに流れに乗れるようになるには
たくさんのケーススタディを繰り返すことで、自分自身で動きを繋いでゆくテクニックを身につけなければなりませんし、
相手を感じ、音楽を聞き、ミュージカリティある踊りにしてゆかなければ。。。

果たして いざこのようにまとめてみますと、随分レベルの高いことのようにも感じますが、さすが世界中のオシャレで素敵な大人達を魅了するタンゴだと思いませんか?

ここには社交性のすべてが詰まっているように思えます。

やり甲斐のあるトライだと、ぜひ楽しんでください。

先にも書いたように 私の感じる「スマートさ」であって、
これが絶対のルールです とは言い切れない 事柄もあえて加えました。
共感していただけてる方は 実践に活用してみてくださいね^^

「ピスタがまわりやすくなったよ」 というお声が聞こえるようになることを願っています!

“jnk先生”

はい!ピスタをまわるポイント、今回は後編の5つでした!どうもありがとうございました。またね〜

 

 

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